近旅連、「未来創造委員会」を新設


あいさつする西野目会長

あいさつする西野目会長

 近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(西野目信雄会長、2698会員)は14日、東京都港区のシェラトン都ホテル東京で通常総会を開いた。宿泊券販売1100億円の達成に向け、商品の造成への協力や共同販売などでKNTの宿泊券増売施策を積極的に支援していくほか、近旅連とKNTの今後のあり方を考える「未来創造委員会」の創設やKNTが検討する旅館・ホテルの評価制度の整備への協力などを2012年度事業として行うことを決議。また13年度からの2年間も西野目会長が続投することを決めた。

 12年度は各委員会活動の実施による販売への貢献や会社の誘客、需要喚起活動への協力などの従来事業に加え、近旅連の将来像や中期計画を協議する未来創造委員会を新設。次世代を率いる会員を各地域連合会から選んだ1、2人とKNT側の参加者が話し合うようにする。KNTが13年度から運用を予定している旅館・ホテルの評価制度についてもこの委員会で検討を進める。このほか昨年休止した「女性文化講座」「平成旅館塾」も従来通り実施する。

 総会の冒頭、西野目会長は「宿泊券目標1100億円に対し目標比98%、950億円という結果だったが、厳しい中でも社員の皆さんが最後の最後まで粘りに粘ってくれた数字と感謝している。今年は1100億円という3年越しの数字の達成に向け全力で協力を」と語ったほか、「今年は次代を担う会員と会社による話し合いの場として未来創造委員会を立ち上げたり、KNT独自の宿泊評価制度の整備に協力したりと新たな取り組みを進める。世の中の変化が激しく対応が難しいが、『試練はチャンス』。この1年一緒にがんばっていこう」と会員に力強く訴えた。

 続いて登壇した吉川勝久KNT社長は、「11年度は連結、単体とも2年連続の黒字を予定しているが、費用削減によるところが大きくまだまだ営業力を高めていかなければならない」と語り、同社が進める事業構造改革と今年度の事業方針について説明。その上で、「今年は東京スカイツリー開業や東北観光博の開催、住宅エコポイント施策の実施などがあるので、今年は皆さんの期待にこたえられる年だ。今年は『発地のニーズ』と『着地のニーズ』とをしっかり融合して宿泊券目標を達成し、そして将来の夢を語り合いたい」と宿泊券販売目標の達成への強い志を示した。

 また近旅連では会長改選の前年に次期会長を決定することから、総会で13年度から2年間の会長について改選も実施。西野目会長が引き続き会長を務めることが決まった。

 本部役員就任者は以下の通り。

 理事=石川孝美(高知支部、三翠園)、専務理事=小川亘・KNT常務取締役、理事=野崎佳政・KNT東北社長、三田周作・KNT中国四国社長

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