農林水産省は料理人を対象とした新たな顕彰制度「食の名匠」(仮称)を創設する。計画ではブロンズ、シルバー、ゴールドのランクを設け、料理人の腕前によって評価する。同省は、「旅館・ホテルで働く料理人も応募資格があるが、あくまでも個人を対象とした顕彰制度」(外食産業室)としている。
4月に実施要領を公表し、5月から募集を始める。1次、2次審査を経て、9月の最終審査(一品料理の作成と料理人のプレゼンテーション)で決める。「自薦、他薦を問わず広く応募を受け付ける」(同)。
ブロンズ受賞者は、技術や技能が卓越していると評価されている現役の料理人(和洋の菓子職人を含む)のうち、概ね5年以上にわたり、(1)新たな食品の普及や地域の活性化、食文化の発展に貢献(2)海外における日本の食文化の普及と日本産の食材の利用拡大に貢献──などの取り組みを行い、他の模範とするにふさわしい功績のあった人が対象となる。
シルバーとゴールドはブロンズ受賞者の中から選ぶ。
同省は「応募がどのくらいあるのか不明だが、名匠というぐらいだから乱発はしたくない。厳選したい」と話している。