
農村ツーリズムを推進する北海道農政部は2月16日、体験型教育旅行の学校と受け入れ地域をつなぐコーディネート団体との「農村ツーリズム懇談会」を札幌市で開催した=写真。コロナ下で大幅に減少した農泊の5類移行後の状況や受け入れ地域の課題について意見交換し、今後の展開につなげるのが目的。全道や地域で活動している7団体の責任者が参加。ウェブで自治体の担当者らが傍聴した。
懇談会では、道が道北や道東地域で実施したセミナーや12月に道北地域が広域連携して取り組んだ静岡県高校の農泊の受け入れを紹介した後、参加団体から地域の現状や課題を報告。
コロナ禍の3年間は学校に電話を入れたりしたが、動きがなく厳しかった。この間に受け入れ農家の意欲が低下し、同時に高齢化も進み、回復してきた需要に対応できかねるケースも生じている。改めて受け入れ農家の理解と協力を得る取り組みが必要との発言が相次いだ。
ある団体は町内の全農家を訪問し、説明する努力を通じて成果をあげた例や、若い世代は積極的な意識を持っているので、そこに働きかける取り組みが必要だなどの意見も出された。
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