財団法人日本交通公社は19日、今年の旅行マーケットを振り返り、12年を展望する第21回「旅行動向シンポジウム」を東京・大手町の経団連会館で開く。また、マーケットの最新動向の提示として、訪れるに値する価値とその表現方法をトータルで考える「ビジット・デザイニング」についての理解を深めていく。
第1部では、同財団の黒須宏志氏が旅行マーケットの動向を報告。リーマン・ショックによるインパクト、東日本大震災がもたらした旅行市場の質の変化、進むオンラインシフトや間際化に加え、予想される航空ビジネスの変化などの要素も検討しながら、12年以降の市場を中長期的視点で予測する。
「今、求められる“ビジット・デザイニング荒”〜訪れるに値する価値づくりを学ぶ」がテーマの第2部。講師は「アルプスの古都インスブルック長期滞在の旅」という常識破りの30日間の滞在型商品を成功させたワールド航空サービスの菊間潤吾社長で、企画に込めた想いやコンセプトを語る。こうした事例を手がかりに、ビジット・デザイニングを提唱するマーケティング・コンサルタントの谷口正和氏が全体を解説する。
参加募集人員は150人。参加費(税込み)は一般が1万2千円、賛助会員が1万800円。
詳細に関する問い合わせ先は同財団観光文化事業部(TEL03・5208・4704)。