
オアルームの設置イメージ
総合住宅資材メーカー大手の永大産業(大阪市住之江区)では現在、インバウンドの増加に伴い、宿泊施設向け特注システム家具「Orroom(オアルーム)」の活用を提唱している。
オアルームは2019年に販売を開始。「Or=AあるいはB(~選ぶ)」と「room=部屋(室内空間)」の意味を持たせた造語で、「豊富なベースアイテムから室内空間に合わせた家具が選べることを目的に開発した」と同社。
間取りや仕様が異なる旅館・ホテルのニーズに応えられるよう、「ワードローブ」をはじめ、デスクやボックス、ヘッドボードなど19のベースアイテムから選択可能。サイズ(幅、高さ、奥行き)変更や、その他の特注にも対応する。
また、ベースカラーは、ホワイトと木目柄の8カラーを基本に、フローリングや室内ドア、収納などとのトータルコーディネートにも応じる。
さらに、「製品の見積やプラン図作成などは、スピーディーに対処。大半の製品は組み立て済みの完成品で納品するため、現場での手間を省き、施工時間の短縮が図れる点も特徴」と話す。
最近では、客室スペースの有効利用が望まれていることから開閉ミラー付きのデスクや、セーフティーボックスが入る収納などの人気が高まっている。
日本で最初のプリント合板の製造を行った同社は、1946年の設立以来、フローリングを皮切りに、室内ドア、収納、クローゼット、パーティクルボード(木材の小片を接着剤と混合し熱圧成型した木質ボードの一種)などの木材製品や、システムキッチンなどを多岐に取り扱い、日本の住空間を支え続けている。
同社では今後も、各施設からの要望に応えるべく、随時新しいアイテムを加え、快適な空間の実現に取り組む。
オアルームの設置イメージ