長野県諏訪市はこのほど、地元食材を用いた冬の名物料理の開発を目的とした「第19回ふるさと料理コンクール」を同市で開催した。諏訪庖友調理師会(石上正治会長)や長野県調理師会諏訪支部(加藤明博支部長)などが主催し、一般社団法人諏訪観光協会も協力。審査員は観光、行政関係者が務めた。
コンクールは、各旅館や一般などから鍋のアイデアを募集。信州味噌(みそ)やキノコ、信州サーモンなどの地場産食材を生かした料理57点が出品された(鍋の部33点、プロの部24点)。
鍋の部は一般とプロの両方の応募があったが、最高賞の諏訪市長賞は、市内に住む長谷川美奈子氏が受賞した。信州りんごや味噌をベースに諏訪の寒天を入れたつゆを考案。健康と美肌を意識したという。プロの部の最高賞は、同じく市内にあるぬのはん料理人の川手義典氏が受賞。諏訪湖のワカサギや川エビを生かした料理が評価された。
12月3日には、今回の上位4から5点ほどを対象にした鍋の試食会を開く。鍋のコンクールは5年ほど継続し、名物となる鍋を見つける意向だ。
今後は、日本酒の知識を高めるため、日本酒ナビゲーター資格取得セミナーなども催す。「冬の1人旅、個人旅にも選ばれるような取り組みを行う。今後は、日本酒を含めた諏訪での観光消費額の拡大を目指す」と諏訪観光協会の佐久秀幸会長は意気込む。
諏訪観光協会会長賞