読売旅連・指定協会、販売増へ会社と連携


約500人が出席した合同総会

約500人が出席した合同総会

 読売旅行協定旅館ホテル連盟(佐藤信幸会長=山形県・日本の宿古窯、772会員)と読売旅行契約指定協会(中島四郎会長=島根県・鴎外村ふる里、714会員)は12日、東京の京王プラザホテルで総会を開き、国内企画旅行を主力とする同社の事業方針に積極的に協力するとした今年度事業計画を承認した。それぞれの総会後には連盟・協会合同の総会を開き、出席した読売旅行の巣瀬一社長は、旅行業界全体の売上が伸び悩む中、同社の業績の「自力での回復」を強調し、商品造成につながる全国各地の観光情報の発信などで会員に連携を呼びかけた。

 協定旅館ホテル連盟の佐藤会長は、「観光が地域経済に及ぼす影響は大きい。国も観光を成長産業と認識している。だが、現状は厳しい。読売旅行に協力して、この難局を乗り切らねばならない」とあいさつ。

 契約指定協会の中島会長は、「今、我々の中で自信をなくし、後ろ向きの志向の仲間が多い。我々業界は地域経済のけん引役だ。読売旅行と強い絆を持って、自信と誇りを持ってがんばろう」と述べた。

 読売旅行の巣瀬社長は、新型インフルエンザなどの影響で旅行の取扱額や人員が約15〜20%減少した昨年度の会社の業績を報告。その上で、「今年は自力で回復をしなければならない。一番大切なのは連盟・協会の力。各地で着地型商品が盛況になっている。皆さまには(連盟・協会の)地区会を通して商品造成のヒントとなるような情報発信をお願いしたい」と呼びかけた。

 会社では昨年度第4四半期(今年1〜3月)から「日本列島大キャンペーン」を展開。期ごとに方面やテーマを設定して集中送客している。

 連盟・協会の今年度事業計画はこのほか、インターネットや雑誌「旅行読売」を使った施設や商品の一般への情報発信、イントラネットを使った読売旅行社員への情報発信、全国10地区会の活動支援など。

 人事では、協定旅館ホテル連盟側で役員改選があり、佐藤会長を再選した。新役員は次の通り(カッコ内は所属、敬称略)。

 名誉会長=巣瀬一(読売旅行)▽最高顧問=岩崎修三(鹿児島県・指宿いわさきホテル)▽会長=佐藤信幸(山形県・日本の宿古窯)▽会長代行=大木正治(愛媛県・ホテル葛城)▽副会長=小野友勇喜(北海道・登別プリンスホテル石水亭)、小田孝信(石川県・加賀屋)、小田尚史(愛知県・松風園)、沼田久博(和歌山県・むさし)、岩崎元孝(鳥取県・依山楼岩崎)、高塚悌司(茨城県・潮来ホテル)、斎藤建一郎(福島県・観山荘)、嘉味田朝靖(沖縄県・ホテルサン沖縄)、大久保紘一(群馬県・昔心の宿金みどり、昇任)

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