訪日4000万人へ施策強化 安倍首相が施政方針演説


安倍首相

 通常国会が1月28日に召集され、安倍晋三首相が施政方針演説を行った。観光政策では、2020年の訪日外国人旅行者数4千万人の目標に向けて、羽田・成田両空港の発着枠拡大、鉄道や観光地の案内の多言語化などを推進する考えを示した。沖縄や北海道の観光振興についても言及した。

 施政方針演説のうち「観光立国」の項目の全文は次の通り。

 (観光立国)

 田植え、稲刈り。石川県能登町にある50軒ほどの農家民宿には、直近で1万3千人を超える観光客が訪れました。アジアの国々に加え、米国、フランス、イタリア、イスラエルなど、20カ国以上から外国人観光客も集まります。

 昨年、日本を訪れる外国人観光客は、6年連続で過去最高を更新し、3千万人の大台に乗りました。北海道、東北、北陸、九州で3倍以上、四国で4倍以上、沖縄では5倍以上に増えています。消費額にして、4兆5千億円の巨大市場。

 観光立国によって、全国津々浦々、地方創生の核となる、たくましい一大産業が生まれました。

 来年の4千万人目標に向かって、海外と地方をつなぐ空の玄関口、羽田、成田空港の発着枠を8万回増やします。世界一安全・安心な国を実現するため、テロ対策などの一層の強化に取り組みます。国際観光旅客税を活用し、主要な鉄道や観光地で表示の多言語化を一気に加速します。

 来年3月の供用開始に向け、那覇空港第2滑走路の建設を進めます。発着枠を大幅に拡大することで、アジアと日本とをつなぐハブ機能を強化してまいります。

 北海道では、昨年、フィリピンからの新たな直行便など、新千歳空港の国際線が25便増加しました。雄大な自然を生かした体験型ツーリズムの拡大を後押しします。広くアイヌ文化を発信する拠点を白老町に整備し、アイヌの皆さんが先住民族として誇りを持って生活できるよう取り組みます。


安倍首相

 
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