
約120人が参加したセミナー
訪日外国人向けの広域観光周遊ルート「昇龍道」の魅力を発信する「北陸・飛騨・信州3つ星街道トップセミナー」が2月21日、東京都内で開催された。金沢、南砺、白川、高山、松本の5市村の首長が、インバウンド向けに最新の観光素材を発表した。
北陸・飛騨・信州3つ星街道観光協議会が主催し、JR東日本とJR西日本が協力。旅行会社など約120人が参加した。
冒頭あいさつした金沢市の山野之義市長は「これまで行政が動きながら民とコラボをし、誘客に一定の成果を上げてきた。これからはさらに行政の情報と組織力、民間の企画力とスピード感を合わせて海外からの誘客を進めたい」と述べた。
続いて国土交通省中部運輸局の澤田孝秋観光部長が「中部・北陸9県を龍に見立て昇龍道と名付けてインバウンドを促進している。昇龍道を生かした日本の心に触れることのできる旅行商品の造成と誘客への協力をお願いしたい」と訴えた。
セミナーのプレゼンテーションでは、松本市の坪田明男副市長が「松本3ガク都」を、高山市の國島芳明市長がミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの掲載施設を、白川村の成原茂村長が白川村の原風景を、南砺市の田中幹夫市長が世界遺産五箇山で楽しめる体験を、金沢市の山野之義市長が快適な受け入れ環境などをPRした。
北陸・飛騨・信州3つ星街道観光協議会は、金沢市、南砺市、白川村、高山市の自治体、観光協会、世界遺産合掌街道実行委員会、NEXCO中日本を構成団体として、2013年2月に北陸飛騨3つ星街道誘客推進協議会を設立。16年4月に松本市を加え、同協議会に発展的に改編し、政府の観光立国と連動した海外誘客の取り組みを推進している。