日本政府観光局(JNTO)がこのほど発表した10月の訪日外客数は前年同月比5.9%減の73万9千人となった。前年割れは8月から3カ月連続。金融危機による景気後退などの影響で、韓国、台湾、中国など8市場からの訪日客が前年同月比で減少した。一方、VJCの広告宣伝効果、航空座席の供給量の増加などがプラス要因となり香港からの訪日客は10月としては初の4万人を突破した。
訪日外客数を国別でみると韓国は同15.2%減の18万8800人。台湾は同3.3%減の12万6300人。中国は同5.0%減の8万6600人。豪州は同9.9%減の1万8200人。米国は同14.3%減の6万8千人と7カ月連続で前年割れ。カナダが同8.4%減の1万4200人だった。
一方、香港は4万5600人と前年同月比で42.4%の増加を示した。沖縄旅行ブームなどがプラス要因となった。タイはVJCの広告宣伝効果が奏功し、同10.0%増の2万2600人。シンガポールは同10.1%増の1万3800人。フランスは日仏観光交流年のイベントなどが訪日旅行を促進し、同6.0%増の1万5800人だった。
出国日本人数は金融危機の影響なども加わり、同9.5%減の134万3千人となった。