日本政府観光局(JNTO)が7月28日発表した6月の訪日外客数は前年同月比37.7%減の42万4700人で、11ヵ月連続の減少となった。この結果、今年上半期(1〜6月)の人数は前年同期と比べ28.6%減の309万5千人となり「05年以前の水準に落ち込んだ」(JNTO)ことになる。
VJC重点12市場からの訪日客はすべて減少、「特に韓国の半減、台湾の4割減など大手市場の減少が全体の大幅減に大きく影響した」という。
国・地域別に見ると、韓国は5月単月で同46.7%減の10万4300人となり、上半期では同48.5%減の68万500人と大きく減少。対ウォンの円高で、訪日旅行の割高感などが足を引っ張って格好だ。
台湾は単月で同53%減の6万1200人、上半期で同37.1%減の45万4400人。これまで減少幅の小さかった中国だが、新型インフルエンザの影響などで、単月で同40.2%減の3万6700人と大きく落ち込んだが、上半期は同4.2%減の47万8300人にとどまっている。
出国日本人数は6月単月で同21.3%減の100万1千人、上半期では同9.1%減の719万人となっている。