
8月の訪日外国人旅行者数は、新型コロナウイルスの影響で前年同月比99.7%減の8700人となった。日本政府観光局(JNTO)が18日に発表した推計値。在留資格を持つ外国人に対する再入国などの段階的な緩和で7月の3800人からは増えたが、観光目的の入国は依然なく、4月以降、5カ月連続でゼロに近い数字となった。
主な国・地域では、中国が99.8%減の1600人、ベトナムが97.5%減の1100人、韓国が99.8%減の700人、米国が99.4%減の700人など。
新型コロナの流行に伴い日本の入出国は制限が続いている。欧州を中心に人の往来の制限が解除されている国はあるが、多くの国・地域で引き続き海外渡航制限などの措置が実施されている。
観光庁は、「観光目的での訪日が再開するのはもう少し先になる。一日も早い新型コロナの収束と、人の往来の再開の状況を見極めつつ、訪日旅行需要の回復に向けて必要な準備を進める」としている。
今年1~8月累計の訪日外国人旅行者数は、前年同期比82.1%減の396万人となった。
また、8月の出国日本人数(JNTO推計値)は、前年同月比98.2%減の3万7100人。1~8月累計では、前年同期比77.1%減の304万8千人となった。