観光庁は4月30日、訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。今年1〜3月期の訪日外国人の旅行消費額は7066億円となり、前年同期の実績に比べて64.4%増加した。四半期(3カ月間)の過去最高を記録した。訪日客数の増加とともに、中国からの旅行者の1人当たり支出が買い物代などを中心に上昇し、旅行消費額全体を押し上げた。
1〜3月の訪日外客数が前年同期比43.7%増の413万人に達したほか、1人当たりの旅行支出が同14.4%増の17万1028円に上昇した。これまでの旅行消費額の最高値だった昨年10〜12月期の5605億円を大幅に上回った。
なかでも中国の旅行消費額は前年同期比133.7%増の2775億円に上った。国・地域別の構成比では39.3%で最多だった。中国は1〜3月の訪日客数が92万3514人で同93.2%増だったほか、1人当たりの旅行支出が30万434円で同20.9%増だった。