
観光立国推進本部の初会合(9日)
前原誠司国土交通・観光立国担当相を本部長とする政府の観光立国推進本部の初会合が9日に開かれた。各省の副大臣らの参加する会合で、省庁が連携して観光政策を検討する。今後は外客誘致、観光連携、休暇分散化の3テーマについて各作業部会を開き、施策の方向性をまとめる。中国への訪日観光査証(ビザ)の要件緩和については、外客誘致部会で議論する。
前原国交相は「観光は雇用の確保や地域経済の活性化の核。さまざまな省庁の協力が必要だ」と述べ、政府を挙げて観光関係政策を推進するよう要請した。推進本部事務局長は辻元清美・国土交通副大臣、事務局次長は藤本祐司国土交通大臣政務官が務める。
外客誘致作業部会は、ビサや出入国管理などの課題を検討し、来年1月下旬に中間報告をまとめる予定。このほか、エコツーリズムや産業観光など省庁をまたぐ振興策を検討する観光連携作業部会は、民間事業者にヒアリングを行いながら来年6月中旬をめどに連携方策をまとめる。
休暇分散化作業部会は、産業界や教育界などにヒアリングを実施し、国民的な議論の喚起方策などを検討する。国交省の成長戦略会議と連携した上で、来年3月をめどに今後の方策をまとめる。

観光立国推進本部の初会合(9日)