日本ホテル教育センター(石塚勉理事長)と日本ナショナルトラスト(筒居博司理事長)は2月21日、共催で実施した「2011観光立国学生懸賞論文コンテスト」の表彰式を東京ビッグサイトで開いた。
最優秀賞(観光庁長官賞)には明治大学政経学部新田功ゼミ4年の落合良さんら5人=写真後方4人=による「文化を守る新しいナショナル・トラストの提案〜東洋の文化の発信基地、神田神保町を事例として〜」が選ばれ、賞状とクリスタルトロフィー、賞金50万円が溝畑宏観光庁長官から手渡された。
優秀賞には、立教大学観光学部交流文化学科4年福嶋礼依子さん=写真前列右=の「街並み保存における観光地化の妥当性と日本ナショナルトラストの役割〜兵庫県朝来市竹田城跡および城下町を例に〜」、東京YMCA国際ホテル専門学校ホテル実務科2年の金ハンソルさん=写真前列左=の「マーケティング発想によるインバウンド施策〜外国人だからこそ分かる日本の魅力を原点に〜」が選ばれ、賞状と同トロフィー、賞金25万円が、中村裕審査委員長(ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ顧問)から贈られた。
同コンテストは日本ホテル教育センター創立35周年事業の一環で実施。観光を専攻する大学生、短大生、専門学校生を対象に、「観光立国で日本を元気にする方策について、私の提案」または「観光資源保護におけるナショナル・トラスト活動の役割について、私の提案」というテーマで昨年の10、11月の2カ月間、論文を募集した。応募総数33編の中から6編が最終審査に進み、うち3編が選ばれた。同コンテストは今後も年1回の実施を継続する。
最終審査に残ったのは次の3編。
▽「日本の観光〜新ニューツーリズムの提案〜」立命館大学経済学部サービスマネジメントインスティテュートの杉山直哉さんら3人▽「国内観光における情報ビジネスの可能性〜国内観光×フェイスブック〜」慶應義塾大学総合政策学部総合政策学科斎藤莉菜さん▽「東北から始まるフードツーリズム」桜美林大学ビジネスマネジメント学群ツーリズム・ホテル・エンターテイメントコース前田桃花さん