長野県山ノ内町は、新型コロナウイルスの影響で控えていた誘客活動を再開した。9月16日には竹節義孝町長が東京都台東区の観光経済新聞社を訪れ、宿泊促進事業やコロナ感染防止対策などを説明した。
町長自らがトップセールスに出るのは「6カ月半ぶり」といい、この日はプリンスホテルや日本観光振興協会、JNTO、環境省などを表敬訪問した。
感染防止のため、携帯用の除菌用アルコールスプレーを約千本作製。イベントなどで配る予定だったが、コロナ禍で軒並み中止となり、宙に浮いていた。「今後はキャンペーンなどで配り、感染防止に役立ててもらう」という。
コロナの影響を受けた町内の宿泊事業者による誘客促進のため、宿泊促進クーポン券を発行している。
また、町独自に感染防止対策の指針を策定すると共に、宿泊医療緊急体制も整備した。
宿泊客の中に感染が疑われる症状が出た場合、(1)マスク着用の上、客室内で待機してもらう(2)待機する部屋は事前に決めておく(3)食事は客室に届け、対応するスタッフも限定(4)北信保健福祉事務所に連絡し、指示に従う―などのルールを定めている。
竹節町長は、「誘客活動の際はスプレーや指針を持参し、町が安心安全であることをアピールしていきたい」と話している。
コロナの感染防止対策などを説明する竹節町長