観光庁 補正予算、訪日国の多角化支援


実証事業の実施地域を募集

 観光庁は、インバウンド観光に関して特定の国・地域からの訪問の割合が高い観光地を対象として「観光地における新規市場の開拓・多角化に向けた実証事業」を実施する。2019年度補正予算を活用した事業で、対象地域の募集を2月18日に開始した。応募の締め切りは3月19日。

 集客が特定の国・地域に過度に偏ると、政治情勢など市場環境が急激に変化した場合、地域経済への影響が大きい。また、政府目標の訪日客6千万人を見据えると、幅広い国・地域からの誘客が不可欠だ。このため新規市場の開拓、多角化につながる戦略の策定、観光資源の磨き上げ、旅行商品の造成などに関する実証事業に取り組む。

 対象地域は原則として市町村単位。18年の外国人延べ宿泊者数のうち特定の国・地域の割合がおおむね50%以上を占め、19年の外国人延べ宿泊者数が前年から大幅に減少していることなどが要件。有識者などで構成する委員会での検討を経て10地域程度を選定する。1地域当たりの支援額は1500万円を上限として内容などに応じて決定する。

 実証事業は4月ごろにスタート。政府の経済対策に基づく事業のため、早期に誘客の成果を上げる努力が求められ、中間報告を含めて事業の成果報告会も開催する。

 観光庁のホームページから書類をダウンロードして申請する。

 
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