観光庁 和田浩一長官 観光を活用した持続可能な地域経営シンポ 主催3団体あいさつ 


和田長官

 サステナブル・ツーリズムへの関心が高まる中、観光・交通運輸に関する研究機関の運輸総合研究所、国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所、観光庁は8日、「観光を活用した持続可能な地域経営の普及・促進に関するシンポジウム」を東京都内で開催した。地域が抱える経済、社会・文化、環境などの持続可能性に関する課題に対して観光政策はどうあるべきか。基調講演やパネルディスカッションを通じて、持続可能な観光の推進、観光を活用した持続可能な地域づくりの在り方を探った。

「住んでよし」が原点 シンポ主催団体あいさつ

 近年の外国人旅行者の増加の一方で、一部観光地における混雑やマナー違反の問題が起きた。観光客で駅が混雑して住民の利用に迷惑をかけたり、クルーズ船の寄港時に周辺道路に交通渋滞が発生したりした。また、観光客が道や川にゴミを捨てたり、畑に無断侵入したりといったことも一部であった。今後さらにインバウンドを増加させていくためにも、オーバーツーリズムを未然に防止しつつ、持続可能な観光の発展モデルを確立していく必要がある。UNWTOでは、持続可能な観光、サステナブルツーリズムについて、「経済的に成長できる」「環境的に適正である」「社会文化的に好ましい」、この三つを両立させる観光と定義している。地域主体で、オーバーツーリズムを引き起こすことなく、観光で得られた収益を地域内で循環させ、地域の社会経済の活性化や、文化・環境の保全・再生を図る。これが「住んでよし、訪れてよし」の観光地域づくりということではないか。観光庁としては、これからも持続可能な観光の実現に向けてしっかりと取り組んでいく。

和田長官

 
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