観光庁は1日、第6回「観光庁長官表彰」の式典を東京・霞が関の国土交通省会議室で開いた。30件の応募の中から6団体・個人が選ばれ、久保成人長官が表彰状などを手渡し、業績を称えた。
国内観光の振興では新潟県旅館ホテル組合とTOSSが選ばれた。同組合は県内の宿泊施設や生産者、加工業者と力を合わせ「にいがた朝ご飯」「にいがた地酒の宿」プロジェクトを実施、地域の食文化の再発見・継承、地域の魅力発信に寄与したのが評価された。
式典に出席した同組合の野澤幸司理事長は「2004年の中越地震、07年の中越沖地震と二度の震災で大変な思いをしたが、観光の力を信じて、朝ご飯や地酒の宿などのプロジェクトに取り組んできた。その成果が認められたことをうれしく思う。プロジェクトの実施で旅館と地域の一体感も生まれている」と笑顔で語った。
小中学校の教員が参加する教育研究サークル、TOSSは「観光・まちづくり教育全国大会」の開催などを通じ、「郷土を愛する心を育てる」ことを主眼とした観光立国教育を各地で展開している。
国際観光振興では川島アソシエイツ代表の川島久男氏、昇龍道プロジェクト推進協議会、ハナツアーを表彰。昇龍道は地域に外国人旅行者を呼び込んでいくためのかぎとなる、複数の都道府県をまたがる広域観光周遊ルートの形成に向け先駆的に取り組んでいる。
国内・国際観光振興では和太鼓などを用いてエンターテイメント舞台を繰り広げている集団、ドラム タオが選ばれた。
式典後、記念写真におさまる表彰者ら