
里山で農業体験する視察の参加者たち(ふくいヒトモノデザイン提供)
福井銀行のグループ会社である観光地域商社ふくいヒトモノデザインは、座禅や精進料理、里山体験など地域文化に根差した「縁(えにし)の旅」を海外に向けて発信している。2024年には10組以上のツアーエージェントの視察を受け入れた。2月18日には、その旅行プランが評価されて観光庁主催の「サステナブルな旅アワード」特別賞を地域銀行グループで初めて受賞したと発表した。
道元禅師が禅を伝える道場を京都から越前に移した際に、永平寺開創の拠点とした「吉峰寺」が主要舞台。座禅や精進料理を体験するほか、僧侶との対話の時間も設ける。また、里山の暮らしと向き合うため、地域住民とともに農業体験や郷土料理作りも実施。地場産業である繊維会社では、製造工程で廃棄される布や糸を活用して座禅クッションづくりも行い、禅の教えの一つである「ものの命を大切にする」考えを体感してもらう。
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