観光庁と世界観光機構(UNWTO)が主催する「国際観光活性化シンポジウム」が11日、大阪市の大阪国際会議場で開催され、自治体や大学、シンクタンクなどの関係者ら約190人が出席した。「世界同時不況や新型インフルエンザの流行など厳しい状況の中どのようにすれば、持続可能な国際観光の創造を図っていけるのか」をテーマに開催。講演やパネルディスカッションが行われた。
特別講演は青木豊彦・東大阪市モノづくり親善大使(アオキ代表取締役)が「夢はでっかく目指せオンリーワン」をテーマに行った。青木氏は、中小企業が集まる「モノづくりの町」東大阪で製造した小型人工衛星「まいど1号」の打ち上げを今年1月に成功。その活動が注目を浴び、東大阪は産業観光の町として、修学旅行生などを受け入れている。
パネルディスカッションは、基調講演を行った5氏が参加。「今、日本のツーリズムがなすべきことは何か」をテーマに行われた。
モデレーターは、高松正人・ツーリズム・マーケティング研究所代表取締役。パネリストは、サンドラ カルボン・UNWTOツーリズム市場調査部副部長、加納國雄・香港政府観光局日本韓国地区局長、沢登次彦・リクルート旅行カンパニーじゃらんリサーチセンター長、鈴木勝・桜美林大ビジネスマネジメント学群教授(大阪観光大名誉教授)が務めた。
「デスティネーションとしての日本の魅力」については、「近代的でありながら文化がある国。安全なイメージ。また、価格が高いというイメージが強い」(サンドラ氏)、「富士、芸者ではなく、ありのままの日本をアピールしてみては」(加納氏)などの意見が出た。「世界経済や、円高、新型インフルエンザ以外に、日本の観光振興を阻害するもの」については、「海外からみると、日本は価格が高いイメージ。十分安いものもあるが、それがうまく海外へ伝わっていない」と鈴木氏。このほか、広域観光プロモーションやセグメンテーション・マーケティングが必要などの意見が出た。