観光庁は2日、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業による3種の補助事業で追加公募を始めた。コロナ禍からの「反転攻勢」に向けて地域の観光基盤を整備する。観光スポットや観光案内所などを対象として、感染症の対策機器の導入を支援するほか、旅行者への情報提供に関する機器や災害に備えた非常用電源装置などの整備に補助金を交付する。
2020年度補正予算による感染症対策事業は、サーモグラフィー、手指消毒器、アクリル板、フェイスガード、非接触型検温器、チケットレス機器など、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた機器の整備を支援する。補助率は経費の2分の1以内。応募期間は来年1月29日まで。
20年度当初予算を充てた地方での消費拡大に向けたインバウンド対応支援事業は、観光案内所の案内標識や非常用電源装置、情報端末への電源供給機器のほか、観光拠点・情報交流施設や観光スポットの情報提供機器の整備、段差解消などを支援する。補助率は3分の1以内。非常用電源装置などは2分の1以内。応募は12月28日まで。
地方での消費拡大に向けたインバウンド対応支援事業では、19年度予備費を活用し、観光地の公衆トイレの洋式便器の整備、機能向上も支援する。補助率は3分の1以内。応募は12月28日まで。
補助対象者は、地方公共団体、民間事業者、団体、協議会など。
各公募は期間中でも予算がなくなった場合には受け付けを終了する。
観光庁のホームページに交付要綱、応募要領などが掲載されている。
