観光庁、旅館経営改善へオンライン講座開講


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 観光庁は、旅館の経営改善を促すため、インターネットを使ったオンライン講座「旅館経営教室」を開講する。5月26日に配信をスタート。旅館の経営者や従業員をはじめ、旅館業に関心のある人なら誰でも無料で、好きな時間にパソコンやスマートフォンで受講できる。「小テスト」を実施し、修了証も発行する。生産性の向上など実践的な経営のノウハウや知識の習得の機会として受講を呼びかけている。

 旅館経営教室は、2014年度補正予算を活用した人材育成事業。講座配信には、米国発祥の大規模無料オンライン講座「MOOC(ムーク)」の日本版サービス「gacco(ガッコ)」を活用する。

 講師は、旅館・ホテルの収益力強化などの取り組みを推進するサービス工学の研究者、サービス産業革新推進機構・代表理事の内藤耕氏。

 講義内容は、5月26日に配信を開始する「第1週」が「サービス生産管理の方法」(生産性とは何か?/生産性が高い現場の作業方法をどのように設計するのか?)。

 6月9日に配信を開始する「第2週」が「現場スタッフの労務管理とパフォーマンス評価の方法」(現場の実態に合った労務管理の仕組みをどのように確立するのか?/現場のスタッフのパフォーマンスをどのように財務的に評価するのか?)。

 「第1週」「第2週」それぞれ、約10分の動画による講義を10回配信する。合計で各100分の講義時間。ガッコの旅館経営教室ページ(http://gacco.org/kankocho/)にアクセスして、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで受講。閉講日の8月31日までの間であれば、1回ずつでも、連続でも、好きな形態で受講できる。

 講義は、講師が話している動画だけでなく、旅館のバックヤードの映像などを駆使して行われる。理解度を確認する小テストをオンラインで実施。条件を満たした受講者には、公的な資格などではないものの、観光庁長官名の修了証が発行される。

 旅館経営教室の受講者を対象にしたオンライン掲示板を開設する。旅館経営に関する意見や情報を交換したり、コミュニケーションを深めたりできる。

 事業を担当する観光庁観光産業課では「インターネットの環境さえあれば、いつでも、どこでも、ちょっとしたすき間の時間に受講できる。旅館経営を見直す機会として活用してほしい」と受講を呼びかけている。

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