観光庁は7月29日、「地域一体となったインクルーシブツーリズム促進事業」の公募を開始した。多様な食文化や文化的習慣を有する訪日外国人観光客の受入環境を整備する取組の一環として実施するもの。
公募の対象は地方公共団体、DMOまたはその他の観光関連団体で、ベジタリアン・ヴィーガン、ムスリムとなどの訪日外国人旅行者の誘客促進・観光消費拡大に向け、地方公共団体やDMO、飲食業、宿泊業、旅行業等の観光関係者が連携して旅行の環境整備に取り組むモデル実証事業を募集。選定された団体にはオンラインセミナーを実施するほか、専門家派遣による伴走支援等もおこなう。
公募は各地域での現在の取組状況を踏まえ、「先進モデル」と「スタートモデル」の2区分を用意。「先進モデル」は飲食・宿泊・観光施設等の複数の業種でベジタリアン・ヴィーガン、ムスリム等の受入環境強化に取り組むとともに、旅行商品の造成、ウェブサイトやSNS等を活用した情報発信、プロモーションまで踏み込んで取り組む意欲がある地域が対象だ。
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