観光庁、ロケツーリズム連絡会の初会合を開催


観光庁で開かれた第1回会合の様子

観光庁で開かれた第1回会合の様子

 観光庁は10日、映画、TVドラマ、CMなどのロケ誘致だけでなく、撮影後も観光面で活用し、地域活性化を図る方法を研究する「ロケツーリズム連絡会」の第1回会合を観光庁で開催した。全国の自治体や民間企業から約40人が出席し、会の進め方や取り組み内容について話し合った。

 昨年11月、観光庁の呼びかけによりロケツーリズム研究会が発足。関東近郊の自治体や民間企業約10団体が出席し、先進事例の発表と情報の共有が行われた。3回開催された研究会は発展的に解消され、今年度からロケツーリズム連絡会として活動する。

 連絡会第1回目は、観光庁が声がけした全国の自治体から山形県、神奈川県藤沢市、長野県上田市、富山県、愛知県蒲郡市などが出席。

 事例の紹介として、藤沢市経済部観光課の赤坂政徳課長が、現在公開中の映画「陽だまりの彼女」のロケ地マップを例に挙げ「シーン写真を使用するためには制作、配給会社と事前の打ち合わせが最重要」と強調。行政の立場として「顧客満足度を向上させ観光客一人の単価を上げなければ、税金を投入してロケツーリズムを行う意味がない」と意見を述べた。

 民間企業からは、伊豆急行、相模鉄道、東京放送(TBS)、JTBコーポレートセールス、リーガロイヤルホテル東京の代表者らが出席した。

 TBSグループ経営企画局不動産事業部の田中康之部長は「コンテンツの賞味期限は短い。ロケの後どう残すか制作側は考えていない。地元が波及効果など分析すると制作側は協力しやすい」と語った。

 連絡会の座長は地域活性プランニングの藤崎慎一社長が務め、年2〜3回程度会合を開く。幹事はメンバーによる持ち回りとし、第2回の幹事は藤沢市が行うことが決定した。場所も藤沢市に移し、地域と連携を図る仕組み作りやロケ地の見学などを行い、成功事例である藤沢市の取り組みを見学する予定。

 今後はロケ誘致を観光に生かした取り組みの概要、例えばロケ地マップの制作や周知、ガイド育成、モデルコースの設定、リピーターの確保、予算などをまとめた事例集を作成し、メーリングリストにより関係者で情報の共有を図る。

観光庁で開かれた第1回会合の様子
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