
マスク着用に関するイラストが変更になった「新しい旅のエチケット」
観光庁は、旅行者向けに新型コロナウイルスの感染防止対策のポイントをイラストなどでまとめた「新しい旅のエチケット」を改訂した。政府の対策本部が3月13日以降のマスク着用の考え方を見直したことを踏まえ、マスクに関するイラストが「混んでいる電車・バスではマスクをしよう」と呼び掛ける内容に変更された。
「新しい旅のエチケット」は、国土交通省、観光庁、交通機関や宿泊・観光施設などの業界団体が連携して作成している。改訂前には、「マスクして、手洗い消毒、接種後も」「マスクして話せば安心、食事の前後」などのキャッチコピーと共にイラストが示されていた。
ただし、マスク着用ルールの見直し後も、「新しい旅のエチケット」は、基本的な感染対策は引き続き、呼び掛けている。「接種後も、手洗い消毒しっかりと」「入り口で検温、消毒忘れずに」「旅行前、体調不良? 旅控え」などのイラストが示されている。
旅行者向けの「新しい旅のエチケット」の一方で、業界団体による業種別ガイドラインも改訂された。日本旅行業協会(JATA)と全国旅行業協会(ANTA)は旅行業におけるガイドライン(第5版)を、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本旅館協会、全日本ホテル連盟の3団体は宿泊施設におけるガイドライン(第4版)を策定した。日本ホテル協会もホテル業のガイドラインを見直し済み。
各業界団体のガイドラインは、政府の方針を踏襲し、マスクの着用については、原則として、個人の判断に委ねることを基本とし、個々の事業者の判断として、感染対策上、または事業上の理由により、利用者または従業員にマスクの着用を求めることを認めている。