観光地・新潟、8割以上が「満足」


 新潟県は15日までに、昨年10月に初めて実施した県内観光地の「満足度調査」の結果(速報値)をまとめた。それによると、温泉地・観光地に宿泊した観光客の満足度は「大変満足」「満足」「やや満足」を合わせると8割以上が「満足」のいく結果だった。概ね高い評価を得られたが、県はリピーターを増やすには「『大変満足』を感じてもらうことが重要だ」としている。

 調査は湯沢や瀬波、月岡、岩室など県内観光地27地域135軒の宿泊施設にアンケート用紙を置き、宿泊客に温泉地・観光地、宿泊施設について期待と満足度、食事、宿泊料金、リピートしたいかなどについて聞いた。アンケートは2万5100枚を配布し、118施設に泊まった約5030人が回答した。

 回答者の年代は50代と60代を合わせると約55%と過半数を超えており、平均泊数は1.1泊だった。1人当たりの消費額は飲食費、宿泊費などを含めて2万5688円となっている。

 調査対象となった温泉地・観光地に「大変満足」したと答えたのは18.3%あり、「満足」「やや満足」を合わせると、84.8%に達した。再来訪の意向についても、「大変そう思う」「そう思う」「やや思う」を合わせ、8割以上が「また来たい」と肯定的だった。

 個別満足度について見ると、「食事」「宿泊施設」に対する満足度は比較的高く、「満足」と答えたのは40%台に迫った。半面、「観光・文化施設」「買い物(土産品)」「地域住民のおもてなし」は低い結果に。

 宿泊施設の満足度も温泉地・観光地と同じような傾向となり、「大変満足」「満足」「やや満足」を合わせ、8割以上が「満足」となっている。再来訪についても、8割以上が「また来たい」との結果となった。

 満足度と再来訪意向の関係を見ると、「大変満足」と回答した人の約7割が「大変そう思う(また来たい)」と答えているが、「満足」や「やや満足」の場合は、「大変そう思う(また来たい)」という答えは極端に低くなっている。

 県交流企画課は「『大変満足』は全体の2割程度で、そのうちの7割がリピーターになる期待が大きいことが現状であり、『現状で2割の大変満足のお客さま』を今後どのくらい増やしていけるかが重要なテーマ」としている。

 一方、宿泊施設の個別満足を見ると、食事とスタッフの対応はともに高く、49.9%が「満足」と答えている。「不満」と答えた割合がもっとも多かったのは「客室・その他施設」で12.9%あった。

 県は調査結果を踏まえ、宿泊施設については、食事、客室の向上により一層取り組む必要があるとしている。調査は5、8月にも実施し、年間全体の傾向をつかむ予定だ。

 
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