西武グループは1日、持続可能な社会の実現に向けた「サステナビリティアクション」の取り組みとして、環境負荷削減目標を変更、新設を発表した。2050年度にはCO2排出量ネットゼロを目指す。再生可能エネルギー導入など、グループ全体で目標達成に向けてチャレンジする。
同グループでは、グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、サステナビリティアクションを積極的に推進。環境に関しては、「西武グループ環境方針」を策定し、さまざまな取り組みを進めている。
環境負荷削減目標は、地球温暖化への対応として設定。これまでは、営業収益当たりCO2排出量原単位を30年までに18年度比25%削減として設定してきたが、温暖化の進捗(しんちょく)に合わせ、シナリオ分析などによる定性・定量分析の結果などから、一層の削減を決めた。
CO2排出量削減目標(変更、一部新設)は、長期目標が2050年度ネットゼロ、中期目標が30年度までに18年度比46%削減、短期目標が毎年度、毎年度比5%削減。再生可能エネルギー導入率目標(新設)は、長期目標が50年度100%、中期目標が30年度50%を目指す。
目標の達成に向けては、「使用エネルギーの削減」「使用エネルギーの代替え」「排出CO2の吸収」に努める。鉄道事業では環境負荷の少ない輸送手段として、省エネ車両の導入や高効率駅整備の導入を進める。バス・タクシー事業では、車両のハイブリッド化や環境負荷の少ない燃料の使用などを進める。グループ各社では、使用エネルギーを再生可能エネルギー由来電力など、CO2排出量ゼロのエネルギーへ変更している。