西東京バスとヤマト運輸は1日、「客貨混載」の実証運行を開始した。
１．背景
西東京バスが運行する、武蔵五日市駅バス停～数馬バス停間のローカル線は、あきる野市と檜原村を結ぶ唯一の公共交通機関として地域住民にとって重要な交通手段ですが、人口減などにより乗車人数が減り、路線を維持していくことが難しくなるという課題認識があります。
一方、ヤマト運輸は、東京都あきる野市五日市と檜原村のお客さまに宅急便をお届けする際、あきる野五日市センターと檜原村を、片道約40分かけて1日3回往復するため、セールスドライバー（以下、SD）にとって大きな負担になっており、サービス品質を維持しながら集配の効率化を図ることが課題となっています。
この度、路線バスの車内スペースを活用して宅急便を輸送する「客貨混載」の実証運行を、西東京バス西小中野バス停～数馬バス停間で実施いたします。
これにより、西東京バスは宅急便の輸送による新たな収入源が確保され、安定的な運行により生活基盤を維持します。また、ヤマト運輸は、ＳＤの運転時間の削減により、お客さまとの接点を増やし、ご要望により柔軟にお応えすることで、サービスの向上を図るだけでなく、CO2排出量の削減につなげます。ローカル線の路線網維持と物流の効率化により地域住民の方々の生活サービスの向上を目指します。
【取り組み概要図】
2．概要
（１）実証運行期間：2019年11月1日～30日（平日のみ）
（２）対象路線バス：西東京バス（武蔵五日市駅～払沢の滝～数馬）
武蔵五日市駅13時33分発→数馬14時32分着の1便
積載区間：西東京バス 西小中野バス停（住所：東京都あきる野市小中野133番地）
西東京バス 数馬バス停（住所：東京都西多摩郡檜原村数馬2462番地）約25.55km
３．今後の展開
実証運行の課題を検証し、2020年の本格運行開始を目指します。
４．客貨混載バス実証運行 出発式
11月1日、西東京バス 五日市営業所第一車庫にて、本取り組みの開始に伴う出発式を行いました。
出発式にて、左から、西東京バスキャラクター「にしちゅん」、西東京バス 齋藤運転手、井上社長、檜原村 坂本村長、 ヤマト運輸 中尾主管支店長、半田SD、ヤマトグループキャラクター「クロネコ」
坂本村長から花束をいただいた、斎藤運転手と半田SD
宅急便をバスボックスに搭載する様子
