藤田観光は4月20日、150ある客室すべてに温泉露天風呂を備えた旅館「箱根小涌園 天悠」(神奈川県箱根町)をオープンした。コンセプトは、「自然と和のおもてなし」。客室のバルコニーに設置された露天風呂や、5、6階の大浴場からは外輪山をはじめとする箱根の絶景が望める。
6部屋ある特別室は、箱根の「時代・文化」「自然・四季」をテーマに3部屋ずつ用意。各部屋は、「ハイカラ」「西洋ロマン」など、異なるコンセプトを設けた。
旅館としては珍しいコンシェルジュを配置した。各種の手配はもちろん、顧客のニーズに合わせたアクティビティ体験や周辺のお薦めスポットなどを案内する。また、近隣のホテルともタイアップ。顧客が希望すればタイアップ先ホテルのレストランを紹介する。「多様化する旅行のニーズに対応した。併せて、エリア全体で受け入れる態勢を整えた」と藤田観光の瀬川章社長。
同社では箱根エリアの再開発を検討しているが、今回の天悠オープンがその第1弾となる。今後は箱根小涌園内にあるつつじの名所「蓬莱園」に、高級宿泊施設の建設を予定。また来年1月10日の「箱根ホテル小涌園」閉館後の再開発も検討している。