藤田観光、各施設に衛生管理者 「環境衛生スーパーバイザー」設置


 藤田観光は5月21日、新型コロナウイルス感染症対策として定めた「環境衛生方針」を推進する管理者「環境衛生スーパーバイザー」を各宿泊施設に配置すると発表した。環境衛生についてトレーニングを受けた人を各施設へ9月までに配置し、3密を回避した高度な衛生環境の提供を目指す。

 現在、感染防止対策で社長直轄の「コロナ対策本部」を設置。対策本部を常設の委員会として意思決定の迅速化と施策徹底に取り組んでいる。

 環境衛生スーパーバイザー配置後は、内部監査を担当するSDGs推進室が衛生管理の遂行状況をモニタリングする体制を組む予定だ。

 同社が実施する環境衛生に対する取り組みは次の通り。

 共有エリアの清掃、消毒、換気の頻度を高めることで、今後も安全な環境を提供する▽客室では、特に触れる機会の多い箇所を重点的に清掃、消毒し、清掃後は「清掃、消毒済み」であることが分かるような表示を検討する▽客室配置の案内やレジカード、領収書、食券などの紙媒体の削減、キャッシュレス化など、デジタル化することを検討▽レストランや宴会場では、テーブルの配置や座席数の変更、メニュー表のデジタル化、カスターセットの除菌、テーブル上の事前セットを行わないなど運営方法の見直しを検討する▽ブッフェ形式での食事形式での食事提供については、調理やサービス方法、席の配置、同時に利用する人数の制限など、新しい運営方法を確立した上で再開する▽館内に案内掲示や誘導ロープの設置、家具の撤去などを行い、ソーシャルディスタンスを確保する▽フロントにおける透明な仕切り版などの設置や、ルームサービスなどの提供については、部屋前までにとどめるなど、極力、お客さまとの接触機会を回避するサービスの提供方法を検討する▽スマートフォンアプリ、デジタル技術を利用し、チェックイン、チェックアウト、部屋鍵の開閉錠など、非接触で対応できるよう順次施設の改修を検討する▽婚礼お客さまへの事前予約、打ち合わせのオンライン化など、コンタクトレスを推進する▽一部ホテルで導入中のマイナスイオン発生装置を順次拡大するとともに、新たに除菌機能がある清掃ロボットの活用など最新技術の導入を検討する。

 
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