蔵王国際ホテルと野口観光が施設を相次いでリニューアル


新設の和ベット室(蔵王国際ホテル)

新設の和ベット室(蔵王国際ホテル)

和ベット室を新設
 蔵王国際ホテル(山形県蔵王温泉、伊藤八右衛門社長)は館内のリニューアルを進めている。6月7日は東館の客室20室をリニューアルオープンし、新たに和ベッド室を設置。7月20日は貸し切り風呂3カ所をオープンする。

 客室は3、4階に10室ずつと変わらないが、和室18室、和洋室2室のうち、和室の2室を和ベッド室に改装した。「昼間は畳の部屋で、寝るときはベッドで」という顧客の志向に対応したもの。縁なしの琉球畳を採用するなど内装も凝っている。また4階の10室すべてを顧客の要望が多い禁煙室にした。

 来月オープンの貸し切り風呂は名称が「山の恵み湯」「里の恵み湯」「森の恵み湯」。木の雰囲気を大切にした風呂で、1カ所は車いすでも対応可能なバリアフリー設計。利用は無料で、1回45分。チェックイン時に予約を受け付ける。以前は有料の貸し切り風呂を2カ所設けていたが、サービス体制を充実させた。

2軒をリニューアル
 北海道内に14の旅館・ホテルを経営する野口観光(野口秀夫社長)はこのほど、家族、小グループ、女性客などに向けて新しいコミュニケーションの場としての温泉施設を提供しようと、登別「石水亭」と層雲峡「朝陽亭」の大幅なリニューアルを行った。

 登別石水亭では、夫婦やカップルで利用できる天然温泉貸し切り風呂が全5室、貸し切り岩盤風呂(2人用)が2室、エステルームが5室(2人用2室、1人用3室)と充実させ、さらに、フットエステの専用スペースを兼ね備えた癒しのゾーンとして、癒し処「なごみ」をオープンさせた。

 層雲峡朝陽亭では、屋根がなく、地区内でも初めてのパノラマ型空中大露天風呂を最上階に設け、源泉を引いた湯を楽しみながら層雲峡の眺望を堪能できるようにした。秘湯気分を味わいたい人に向け、デザインに凝った新しいコンセプトの大浴場も新規オープン。「間接照明の落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりとした時間を楽しめる」と同社。客室は53室リニューアル。「和モダン」のスタイルを意識した洋室を設置し、1室は完全バリアフリールームとした。

 野口観光グループは今後も多様化したニーズに対応できるよう、施設の改装、リニューアルを行う予定だ。ソフト面では「オンリーワン宣言」として、スタッフ一人ひとりが自分ならではのサービスを胸のバッジに表記し、接客に努めている。北海道という観光資源に感謝しながらエコロジーとの共存を目指すという「ノースグリーンプロジェクト」にも取り組み、消灯運動や適切な室内温度の設定、ゴミの削減などを積極的に行っている。

新設の和ベット室(蔵王国際ホテル)
新設の和ベット室(蔵王国際ホテル)

石水亭の貸し切り風呂(野口観光)
石水亭の貸し切り風呂(野口観光)

 
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