山口県萩市と下関市は10月29日、下関市役所で高杉晋作没後150周年を記念した広域連携事業協定の調印式を行った。今年度中に官民共同で「萩・下関高杉晋作広域連携事業協議会」を設立し、観光振興などにつながる各種事業の実施を目指す。
高杉晋作は幕末期の討幕の中心人物で、奇兵隊の創設者として知られる。今の萩市で生まれ、下関市内で活躍した。両市では、幕末維新の歴史的な出来事が来年から150周年を迎えるのに合わせ、高杉新作にスポットを当て、両市にあるゆかりの地などを共同で全国にPRしていく。
連携事業協定の締結式では、中尾友昭・下関市長が「萩と下関はつながりが深い。長門市も合わせて、これからは山陰線の時代だ。高杉晋作は山口県全体の財産。新しいまちづくりに取り組んでいきたい」。野村興兒・萩市長は「高杉晋作は長州藩が海外、国内ともに四面楚歌の状況の中、大変な活躍をした人物。全国の皆さんに知ってもらいたい」とあいさつした。
連携事業では、ロゴマークやキャンペーングッズなどの制作を進めるほか、首都圏と関西圏に共同宣伝隊を派遣する予定。大河ドラマなどの共同誘致活動や企画展なども実施する。山口県や山口県観光連盟とも連携していく。
中尾下関市長(右)と野村萩市長