春の叙勲で旭日双光章を受章した菅野豊・華の湯グループ社長の受章祝賀会が6日、福島県磐梯熱海温泉のホテル華の湯で開かれた。同県選出の根本匠衆院議員(前厚生労働相)、福島県の鈴木正晃副知事(知事代理)、郡山市の品川萬里市長、日本旅館協会東北支部連合会の渡邉和裕会長、福島民報社の高橋雅行社長をはじめ、観光、旅館業界、金融機関の関係者ら約320人が出席。同氏の指導的な役割を果たした功績をたたえ、受章を祝った。
発起人代表を務めた東邦銀行の北村清士頭取は「一貫した経営哲学と一族の結束により働き方改革を率先垂範した環境整備は見事」とあいさつ。
根本衆院議員は「常に時代の潮流を見据えながら、新たな取り組みに尽力されるリーダーシップは素晴らしい」と賛辞を送った。
鈴木副知事は「自館の経営を担うかたわら、震災からの復興では、あらゆる場面で先頭に立ち、本県の観光振興に多大な功績をいただいた」と述べた。
菅野氏は「社長に就いて約50年。家族、兄弟が力を合わせ、家業の隆盛と地域の観光振興に取り組んできた。2011年の東日本大震災発生時には『運命は宿命にあらず、我より立つる立命にあり』の言葉を心に刻み、窮地からの転換を図ってきた。これができたのも皆さまのご支援があったからこそ」と謝辞を述べた。
祝宴に先立ち、ピアニストの西村由紀江さんによる祝賀コンサートが行われた。華の湯のテーマ曲など4曲を弾き、会場が優雅な音色に包まれた。
発起人は北村氏のほか、高橋隆助(福島県中小企業団体中央会会長)、中野竹治(福島県生活衛生同業組合連絡協議会会長)、小井戸英典(福島県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長)、菅野孝志(福島県農業協同組合中央会会長)、滝田康雄(郡山商工会議所会頭)、藤澤功夫(熱海町行政区長)、森隆二(森会長)の各氏が務めた。
あいさつする菅野氏