群馬県草津町の草津温泉観光協会(中沢敬会長)は5日、東京都内で旅行業者やマスコミ関係者を対象に「観光プロモーション」を開き、観光客誘致に向けた取り組みをアピールした。
主催者を代表してあいさつした中沢会長は、1月の本白根山噴火について「温泉街への影響は99%ない。草津は元気だ」と強調。また、「(観光経済新聞社主催の)にっぽんの温泉100選で草津温泉は15年連続1位となった。大変な誇りであり、社会的貢献度の高い温泉地を目指して頑張らなければならないと感じている」と述べた。
黒岩信忠町長は「草津町のまちづくり―良好な景観形成を目指して」と題してプレゼンテーション。噴火については「風評被害に苦しんでいるが、日本で最も火山防災の進んだ山であり、(町は)全く安全だ」と断言、観光、宿泊に何ら問題はないと訴えた。
観光入り込みは2017年度で321万人となり「噴火がなければ340万人は超えていた」と悔しさをにじませた。また、18年度については湯畑に近い地蔵地区の再整備に取り組む考えを示した。
観光協会は風評被害払拭(ふっしょく)に向けた新規イベントを紹介。それによると、(1)西の河原公園では丸山のライトアップや営業時間の延長(2)7月23日~9月2日は湯路広場で大道芸(3)8月31日までフォトコンテスト(4)宿泊者限定の「浴衣de割り引き」―などを実施し、草津温泉の新しい楽しみ方を提案する。
また、女将おすすめスポットや夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(8月17~30日)などを紹介した。
懇親会で湯もみダンスを披露するゆもみちゃん