茨城県は今年度の「いばらきイメージアップ大賞」を決め、8日、東京・平河町の都道府県会館で表彰式を開催した。大賞は土浦全国花火競技大会が受賞、実行委員長を務める橋本昌知事から表彰プレートや副賞の常陸牛などが贈られた。タレントの磯山さやかさんもお祝いに駆けつけ、華を添えた。
同賞は、茨城のイメージアップや地域の元気につながる幅広い活動を応援する目的で、06年度に創設。今回は東日本大震災の際に自発的に県内各地で展開された震災復興県民運動などを特別賞として表彰した。
大賞を受賞した土浦の花火大会は、大曲全国花火競技大会(秋田県大仙市)、長岡まつり花火大会(新潟県長岡市)と並ぶ、日本三大花火大会の1つ。昨年10月の大会は復興をテーマに第80回記念大会として開催され、約70万人の観客でにぎわった。「震災からの復興と平和へのメッセージを絢爛けんらん豪華に伝え、県民に勇気と希望を与えた」のが評価のポイントとなった。
大会実行委員長の中川清・土浦市長は「中止の意見もあったが、震災で亡くなった方々の慰霊、鎮魂の思いを込め実行した。受賞はうれしく、市民も喜んでいる」と笑顔で語った。大会のテレビ放送にゲスト出演した磯山さんは「素晴らしい大会でした。花火師ら関係者の復興に賭ける意気込みが伝わってきました」と述べた。
奨励賞はほしいも学校プロジェクト、ひたちなか海浜鉄道湊線を中心とした地域づくり、結城紬の振興に取り組む団体が受賞。
特別賞にはがんばっぺ茨城プロジェクトなど5団体のほか、40年の長きにわたって放送されたドラマ「水戸黄門」が選ばれ、黄門さまを演じた里見浩太朗さんが受賞を喜ぶコメントを寄せた。
表彰プレートを抱え、笑顔を見せる中川土浦市長。左が橋本知事