
茨城交通(茨城県水戸市)、みちのりホールディングス(みちのりHD、東京都千代田区)、両備システムズ(岡山県岡山市)、矢崎エナジーシステム(東京都港区)、IIJグローバルソリューションズ(東京都千代田区)は1日、茨城交通が提供するバスロケーションシステム「茨城交通バス位置情報サービス」(バスロケ)で、これまでの車内混雑情報の提供に加え、新たにAI解析による乗車人数の表示を始める。バスのリアルタイム乗車人数の表示は国内初。
同サービスは、茨城交通が運行する一般路線バス全車両(396台)に適用。バスロケで複数車両の混雑状況を比較するだけでなく、選んで乗車してもらうことも可能にする。
システムは、ドライブレコーダーの映像をサーバーに送信し、サーバー側でのAI解析によって車内の乗車人数を計算し、バスロケの画面に表示するというもの。バスロケ画面には3段階の混雑状況のアイコンとともに乗車人数が表示され、利用者は乗車前にバスの混雑状況を詳細に把握できる。また、利用者は「座れる車両」が分かるだけでなく、「混雑していない車両」を待つ、密を避けるために「混雑車両を見送る」などを選択できる。
「車内混雑の平準化による遅延解消効果が見込まれるほか、バスロケーションシステム、ドライブレコーダーなど各種システムが通信機器を共有することで、コスト削減やメンテナンスの省力化が実現できる」と関係者は話す。