
「翔峰の新しいおもてなし」リーフレット
長野県・美ヶ原温泉の高台に建つ「翔峰」は、昨年の緊急事態宣言明けの時期から積極的に新型コロナウイルス対策を推進した。
全国の多くの宿泊施設が感染症対策を導入し、本格的な営業再開に向け館内の防疫態勢を整えていた昨年6月、同館は「翔峰の新しいおもてなし」と題したリーフレットを作成し、宿泊者にマスク着用などの協力を求めた。「リーフレットをエントランスに掲示し、安全な宿泊の提供をアピールできたことで、お客さまに安心して宿泊していただけた」と接遇部支配人の三澤尚之氏。
接触回数を少なくするため、朝食の提供をバイキング形式から2回配膳の個食形式にするなど、オペレーション関連のウイルス対策にも取り組んだ。食事処にオリジナルディスポーザブルマスクケースを置き、客室には宿泊客が小物を大浴場まで持ち運べるようオリジナル不織布バッグを備えるなど、同館独自の感染防止対策グッズを充実させ、ニューノーマルに対応したおもてなしを提供している。
大浴場は県内屈指の広さを誇るが、宿泊者にQRコードを渡し、宿泊者がスマホで混雑状況を確認できるようにした。公式ホームページには館内のウイルス対策をまとめた動画を掲載した。
「当館は施設規模が比較的大きいこともあり、大浴場や食事処など各所で3密の心配はない。現在はチェックイン・アウト時の密回避に力を注いでいる」と三澤氏。大規模施設の強みを生かしながら、ウイルス対策に引き続き尽力する。
オリジナル不織布バッグ
「翔峰の新しいおもてなし」リーフレット