
境内に流れるシンフォニーが観客を魅了した
やまがた観光キャンペーン推進協議会(会長・平井康博ヤマコー社長)は9月18日、山形交響楽団による「出羽三山シンフォニー」のコンサートを山形県鶴岡市の羽黒山神社(三神合祭殿)境内で開いた。
三山信仰の始まりとされる国の重要文化財の三神合祭殿と鏡池を背にテーマは「時空“出羽三山1400年の追憶”」。出羽三山の日本遺産の認定を契機に始まったコンサートで今回が2回目。シンフォニーは三山の神職らによる雅楽の生演奏でスタート。永峰大輔さんの指揮で、山形県民謡「最上川舟歌」、ベートーベンの「交響曲第7番」など11曲を披露した。
境内の樹齢300年を超す特別天然記念物の杉並木一帯にシンフォニーが流れ、韓国やタイからの訪日外国人旅行者をはじめ、国内外からのツアー客ら800人を超す来場者を魅了した。
来賓の吉村美栄子・山形県知事は「音楽は人間社会の原点。喜びや悲しみ、苦しみなどの鎮魂の気持ちを表現するのが音楽の魅力。さまざまな意味を含め、山形の精神文化を体験していただきたい」とあいさつした。