羽田、国際拠点空港へ新たなスタート


 羽田空港の新国際線ターミナルと4本目の新滑走路(D滑走路)が10月21日に開業した。都心に近い、24時間対応の国際拠点空港として新たなスタートを切った。国際線はこれまで定期チャーター便扱いで4都市に就航してきたが、同31日からは定期便が就航し、欧米・アジア17都市(11カ国・地域)を結ぶ。日本から海外へのビジネス・観光旅行の需要増加に加え、外国人旅行者の羽田経由による地方への誘致拡大などが期待される。

 羽田空港の国内線、国際線を含めた発着容量は、昼間時間帯の33万1千回と深夜早朝時間帯の4万回に拡大された。このうち国際線は昼間3万回、深夜早朝3万回。従来は昼間30万3千回で、国際線はソウル(金浦)や上海(虹橋)などに就航する定期チャーター便だった。

 冬期スケジュールの就航都市は、アジアが9都市(ソウル、北京、上海、香港、台北、バンコク、シンガポール、クアラルンプール、コタキナバル)、欧州が2都市(ロンドン、パリ)、北米が6都市(ニューヨーク、デトロイト、サンフランシスコ、ロサンゼルス、バンクーバー、ホノルル)。

 都心に近い立地条件から空港との移動時間が大幅に短縮されるエリアが出てくる。東京モノレールと京急電鉄の新駅も開業し、浜松町駅や品川駅からは最短で13分。横浜などからも鉄道で30分ほどとなる。24時間運用で早朝や深夜の便もあり、ビジネスや観光の旅行で旅程作成の選択肢が広がった。

 羽田空港は、国内線では日本各地の約50都市と結ばれており、乗り継ぎの利便性も向上。羽田を経由することで地方からの海外旅行だけでなく、地方に外国人旅行者を誘致しやすくなり、インバウンドの振興にも期待がかかる。

 同21日、国際線ターミナルの開業行事で、日本航空(JAL)の稲盛和夫会長は「日本航空は羽田最大の11路線22往復の国際線を運航させていただく。羽田空港の特性を生かし、訪日客誘致のビジット・ジャパン・キャンペーン、海外旅行促進のビジット・ワールド・キャンペーンに積極的に参画し、日本の経済活性化に貢献していきたい」と述べた。

 
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