ググっとぐんま観光宣伝推進協議会(会長・大沢正明知事)は8日、前橋市のグリーンドーム前橋で、旅行業者や国内外のメディア関係者らを招いて、来年7〜9月に実施する大型観光イベント「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)の全国宣伝販売促進会議を開いた。市町村ブースの出展者らを含めると1千人近い関係者が参加し、会場は熱気に包まれた。
同会議はDC前最大のPRイベントとなる。DCが群馬で開催されるのは1996年以来、15年ぶりとなるため、県や市町村、観光関係者、連携するJRグループも力を入れており、参加者の1人は「前回にはない活気を感じる」と興奮した様子だった。
会場内には県内35市町村や私鉄などの約90ブースが設けられ、来場者に観光パンフレットや名産品などを配った。少しでも関心を持ってもらおうと、関係者がサンバカーニバルの衣装を身にまとったり、ワカサギ釣りやだるま作りの体験コーナーを設ける自治体も。
全体会議冒頭には群馬女将の会のメンバーなど各方面で活躍している女性約100人が登壇し、「かかあ天下」といわれる群馬を象徴するシーンで盛り上げた。大沢知事は「(DCのために)35市町村と観光関係者らが力を合わせ、新たなる観光資源の掘り起こし、磨き上げに努力をした。テーマは『心にググっとぐんま わくわく体験新発見』だ。群馬の魅力に触れていただき、楽しんでもらえるよう(県民あげて)おもてなしの気持ちで対応したい」と意気込みを語った。
JR東日本の石司次男副社長は「DCは1978年にスタートし、今回で123回目と、語呂のいいDCとなる。体験が1つのキーワードで、1300の体験素材を出しており、JRとしてもD51、C61の蒸気機関車を走らせる。SLを活用し、ぜひ成功させたい」と抱負を述べた。
プレゼンテーションでは吾妻、西部、県央、東部、利根・沼田の5エリアがそれぞれの魅力をアピール。利根・沼田エリアでは、みなかみ町でラフティング体験などを提供している居住外国人がが登場し、流ちょうな日本語で紹介した。
同会議には韓国や台湾などのメディアも参加。ある記者は「群馬はあまり知らなかったが、見どころも多く、豚料理やうどんなど食べ物もバラエティーに富んでいる。DCが始まったらぜひ訪問したい」と話していた。
同会議と併せ、9、10の両日には6コースのエキスカーションを実施。多くの旅行業者やメディア関係者らが参加した。
県を挙げて群馬DCをアピール