美ら地球、木造新築町家をメイン棟とした分散型ホテル「SATOYAMA STAY」開業

  • 2020年7月13日

 美ら地球は8日、木造新築町家をメイン棟とした分散型ホテル「SATOYAMA STAY」を開業すると発表した。

株式会社美ら地球(本社:岐阜県飛騨市、代表取締役:山田拓)は、「暮らしを旅する」をコンセプトとしたガイドツアーサービス「SATOYAMA EXPERIENCE」を提供しております。
この度、弊社は、飛騨古川の歴史的景観地区内に2軒の町家を取得。木造新築及び再生にて、飛騨地域初の分散型ホテル「SATOYAMA STAY」を開業します。
また、本日よりクラウドファンディング「CAMPFIRE」にて先行予約受付を開始します。

 

分散型ホテルのメイン棟弐之町の外観分散型ホテルのメイン棟弐之町の外観

背景

体験型観光、コト消費への転換と言われて久しいですが、欧米諸国やタイやシンガポールなどのツーリズム先進国と比較すると、地方部においてこれらを提供する事業者は非常に少ない現状は、観光立国や地方創生が叫ばれ始めてしばらくの時間が経った今もさほどの変化は見られません。

弊社は全国各地に先駆け、飛騨エリアの里山に点在する素朴な地域資源を活かしたサイクリングツアー・飛騨里山サイクリングを中心としたガイドツアーを展開し、今年で10周年を迎えます。
西洋諸国からの旅行者を中心に99%以上の高い顧客満足度を得られるサービスと成長して参りましたが、人口減少に起因する空き家の増加等の地域の衰退に抗うにはさらなる地域貢献が必要と考えられ、節目ともなる本年、ゲスト滞在のトータルプロデュースを実現するため、従来のアクティビティサービスや旅行手配に加え、宿泊サービスの提供を開始することにしました。

弊社はこの事業を通じて、飛騨地域を訪れるゲストの高い満足度の獲得と個性ある地域の継承に寄与することを目指し、本サービスをスタートさせます。

メイン棟弐之町メイン棟弐之町

特徴
1.100年後の町並み景観を見据えて木造町家を新築
フロントや弊社のオフィスを兼ね備えるメイン棟「SATOYAMA STAY弐之町」は、木造町家を新築して整備致しました。古民家再生は全国的にも少しずつ広がってきていますが、この規模(約300平米)での町家の新築は全国的に見ても極めて珍しいケースとなります。100年スパンでの町並み景観の維持には、景観を支える技術の継承も必須となり、古民家再生にのみならず、新築の現場も必要ではないかと考えました。

「飛騨の匠」と呼ばれ、古くから技術の高さを誇った飛騨の職人たちですが、近年は飛騨地域においても新建材を用いて建設された家が主流となり、技術継承の場が減少し、職人の手仕事は風前の灯となっています。建築基準法上どうしても完全な伝統構法で建てることは難しいものの、少しでも技術継承の場となるように大規模な町家の新築に取り組みました。大工、左官、建具、畳からのれんに至るまで、地域の職人の技術によって創られました。 

飛騨の匠によって建設された飛騨の匠によって建設された

2.飛騨地域初 分散型ホテル
弊社は創業当時より、民家調査、他社との協同プロジェクトなど様々なアプローチにより、地域の景観維持に関する取り組みの試行錯誤を進めて参りましたが、この度は、飛騨古川の歴史的景観地区に2つの不動産を取得、新築及び再生にて整備し、分散型ホテル運営を開始致します。町並み景観維持のための施設には公的資金が使われることが多い中、必要資金の97%以上を民間企業である弊社が自らが調達し、300平米近い規模の木造町家を新築することは、全国的に見ても珍しい事例です。中心市街地における伝統家屋の空き家化、駐車場化が進む中、事業活動を通じて町並み景観を維持継承しながら投資費用を回収するモデルにチャレンジします。

* 分散型ホテルとは:地域に点在する古民家や空き店舗、歴史的建造物などを再生して宿泊施設とし、町全体を一つの宿に見立てたもの。食事や買い物は町中のお店を利用することで 町全体を楽しんでもらえると近年日本でも注目されている。イタリアで生まれた「アルベルゴ・ディフーゾ」という取り組みがモデルとなっている。

3.持続可能な観光を視野に入れ、域内調達を重視、環境負荷の抑制

古材などを活用した調度品古材などを活用した調度品

コロナ以前から話題になっている持続可能な観光を視野に入れ、今回の事業においては観光分野の国際標準GSTC認証取得を目指して、下記のような視点を取り入れ、準備を進めて参りました。

域内調達:
施設内の家具は近隣地域の家具職人にオーダーメイドで発注するなど、備品から館内表示に至るまで、可能な限り地域の事業者に依頼、調達し、地域経済に寄与することを目指しました。
リユース:
大手家具メーカーの廃材を利用、近隣の方から蔵に眠っていた食器や家具などお譲り頂いてリユースするなど、環境負荷の低減を目指しました。
自然電力の利用:
使用する電力は100%自然エネルギーで賄われる電力会社より購入します。
プラ・PETの削減:
弐之町には浄水をくめるウォータースタンドを設置。部屋にペットボトルはおきません。

4. 「暮らしを旅する」滞在をトータルプロデュース!

「暮らしを旅する」ツアーアクティビティ「暮らしを旅する」ツアーアクティビティ

今までSATOYAMA EXPERIENCEでは、「暮らしを旅する」をコンセプトにサイクリングツアーなどのアクティビティ(体験プログラム)を提供してきました。SATOYAMA STAYの開業により、日本の田舎の代表的な存在でもある飛騨地域において、「暮らしを旅する」滞在のトータルプロデュースができるようになりました。メイン棟には様々なワークショップが可能なキッチンスタジオを併設し、インドアプログラムも充実させる予定です。

5.地域住民と世界中から訪れる旅人との交流の場を
メイン棟「SATOYAMA STAY弐之町」の1Fは、地元の方々にも気軽に入ってもらえるように、大きく開放できる出入り口を作り、開放的な空間を設計しました。キッチンスタジオでは住民による料理教室など地域内外の人々が集うコミュニティ拠点となることをイメージしております。

クラウドファンディングにて先行予約受付を開始
今回、プレスリリースと同時にクラウドファンディングを実施致します。
宿泊予約については、クラウドファンディングの返礼品として一般予約に先行して、予約を受け付けます。
https://camp-fire.jp/projects/view/296297

SATOYAMA STAYについて
SATOYAMA STAY 弐之町:
3部屋+離れ(蔵) 最大収容人数18人
設計: 建築設計デザム (古川町弐之町)
施工: 長都建設 (高山市下切町)/ 株式会社ヨシキ(古川町下気多)/ 有限会社 森下住設(古川町上野)
家具: KOIVU (高山市国府町)/ 工房やどりぎ(飛騨市神岡町)

SATOYAMA STAY 殿町:
3部屋 最大収容人数15人
設計アドバイザー:建築設計デザム (古川町弐之町)
施工: 匠和組(古川町弐之町)
家具: KOIVU / 木の國屋(高山市国府町)

SATOYAMA EXPERIENCEについて
2010年に「飛騨里山サイクリング」を開始、2014年に「SATOYAMA EXPERIENCE」としてリブランド。ゲスト年間約4500人の9割以上が外国人(2019年)であることから、日本の地方部でのインバウンドアクティビティとして注目を集める。口コミサイトTripadvisorでは9年連続Certificate of Excellence獲得。
以下受賞歴
・環境省 「五感で楽しむまち大賞」環境大臣賞(2011)
・グッドデザイン賞(2013)
・環境省 エコツーリズム大賞特別賞(2011)
・環境省 エコツーリズム大賞優秀賞(2014)
・ジャパン・ツーリズムアワード ビジネス部門賞 (2017)

(株)美ら地球について
本社:岐阜県飛騨市古川町
代表取締役:山田拓

「クールな田舎をプロデュースする」をミッションに、2007年に岐阜県の飛騨古川に設立。創業者の旅人経験を活かし、里山文化や自然など地域資源を活用したツーリズムを推進する。ボランティア活動、調査、講演会企画など地域資源の維持継承活動も積極的に行っている。

代表は、SATOYAMA EXPERIENCEで蓄積した知見を活かし、全国各地の地方部の地方創生・観光立国に関連する事業コンサルティング、人材育成事業に多く関わり、日本遺産の審査員、観光庁など日本政府・県・市などの委員会等に有識者として名を連ねる。著書に外国人が熱狂するクールな田舎の作り方(新潮新書)がある。

地域づくり総務大臣表彰(2013)
中小企業庁 はばたく中小企業・小規模事業者300社 (2017)
国土交通省 自転車活用推進功績者表彰(2020)

 

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