第32回「にっぽんの温泉100選」全ランキング


北陸の温泉地が上昇

 第32回「にっぽんの温泉100選」は、草津温泉が16年連続の1位に輝いた=1面参照。ここでは100選すべてのランキングを掲載し、11位以下に注目して、順位の変動を見ていく。

 11~30位で5ランク以上の変動を挙げると、上昇が14位の山代温泉(石川県、昨年26位)、20位の山中温泉(石川県、同39位)、21位の鬼怒川・川治温泉(栃木県、同34位)、25位のあわら温泉(福井県、同43位)、26位の銀山温泉(山形県、同35位)、30位の板室温泉(栃木県、同36位)の6温泉地。和倉温泉、山代温泉、山中温泉、あわら温泉と、北陸の温泉地が大きく上昇しているのが今年の傾向として見て取れる。5ランク以上の下降は17位の箱根湯本温泉(神奈川県、同12位)、22位の乳頭温泉郷(秋田県、同17位)、24位の奥飛騨温泉郷(岐阜県、同18位)の3温泉地だった。
 31~50位の10ランク以上の変動は、上昇が33位の白浜温泉(和歌山県、同45位)、34位の宇奈月温泉(富山県、同58位)、48位の湯西川温泉(栃木県、同68位)、49位の日光湯元温泉(栃木県、同72位)の4温泉地。鬼怒川・川治温泉、板室温泉、湯西川温泉、日光湯元温泉と、栃木県の温泉地も上昇傾向にある。下降は36位の霧島温泉(鹿児島県、同24位)、37位の嬉野温泉(佐賀県、同22位)、39位の白骨温泉(長野県、同28位)、43位のみなかみ18湯(群馬県、同30位)の4温泉地となっている。
 51~100位の20ランク以上の上昇は58位の稲取温泉(静岡県、同79位)、70位の熊野本宮温泉郷(和歌山県、同圏外)、71位の芦ノ牧温泉(福島県、同圏外)、80位の鳥羽温泉郷(三重県、同圏外)の4温泉地。下降は72位の岳温泉(福島県、同50位)、77位の長良川温泉(岐阜県、同52位)、87位の阿蘇温泉郷(熊本県、同62位)の3温泉地だった。

バリアフリーの宿

 2006年12月20日に「バリアフリー新法」が施行されるなど、高齢化が進む中、バリアフリー化の取り組みが旅館・ホテルでも進められている。そこで今回は旅行会社社員に「お薦めのバリアフリーの宿」を選んでもらい、そのトップ10を出した。
 1位に選ばれたのは山梨県・河口湖温泉の「富士レークホテル」。推薦理由を見ると「早いうちからバリアフリーに取り組んでいるため意識が高い」という声が多数。「エントランス、部屋、貸切風呂まで段差がなく車いすで行ける」「バリアフリールームが多種ある」と評価されている。2位は神奈川県・強羅温泉の「強羅天翠」で、こちらも「ロビーから客室まで車いすで移動できる」ことから推薦された。「スタッフの対応がすばらしい」という声も。3位は岐阜県・飛騨高山温泉の「高山グリーンホテル」で、「お年寄りや身障者のための対策が行き届いている」「造りも良いが対応する人がさらに良い」と絶賛されていた。ハード面だけでなく、ソフト面も含めて高く評価されている宿が上位に選ばれている。

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