第5回ジャパン・ツーリズム・アワード、大臣賞に百戦錬磨


 日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は12日、国内、海外の団体、組織、企業の持続可能で優れた取り組みを表彰する2019年度「第5回ジャパン・ツーリズム・アワード」の各賞を発表した。今年から設定された「国土交通大臣賞」には百戦錬磨の「農泊と世界をつなぐ地域活性化サービス」が受賞した。

 大阪で10月24~27日に開かれる「ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西」を主催する3団体が、同イベントの事業の一つとして実施しているアワード。優秀なモデルとして受賞の取り組みを社会に知らしめることで、ツーリズムへの理解と発展に寄与することを目的としている。

 賞は「国内・訪日」「海外」の2領域に、交流人口の拡大やツーリズム業界の価値向上に大きく貢献した取り組みの「ビジネス」、国・地域の観光関連組織が一体となって進める魅力ある観光地域づくりや、固有の観光資源を生かした総合的地域活性化に結び付く取り組みの「地域」の2部門がそれぞれ設定されている。今回は国内外から209件の応募があった。

 領域・部門全体から選ばれた百戦錬磨の取り組み(国内・訪日領域ビジネス部門)は、「訪日客を対象にした新しい宿泊スタイルの提案である。農家など外国人の受け入れに不安のある施設の課題解決にきめ細かく対応する取り組みは先駆的かつ発展性の高く、地方へのインバウンド誘致の切り札になることを期待する」と高く評価された。

 「観光庁長官賞」も新設。国内・訪日領域地域部門から佐賀嬉野バリアフリーセンター「嬉野温泉のバリアフリー化は第5段階へ~民間救急との連携」(「UNWTO倫理特別賞」と同時受賞)と田辺市熊野ツーリズムビューロー「聖地・熊野における地域ぐるみの新しい観光モデルへの挑戦」(「DMO推進特別賞」と同時受賞)が、海外領域地域部門からパラオ政府観光局「世界初の環境保護誓約『Palau Pledgeの創造』」が選ばれた。

 そのほか主な受賞は次の通り。エクセレントパートナー賞=フィリピン観光省「ボラカイ島の復活、ツーリズムの持続的発展に向けて」(海外領域地域部門)▽学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード=エイチ・アイ・エス「子ども達の未来の可能性を広げよう!カンボジアの小学校で課外授業!子ども達と学び合う旅」(海外領域ビジネス部門)▽DMO推進特別賞=大雪カムイミンタラDMO「新たなスノーリゾートの形。都市と自然を活用した『都市型スノーリゾート』の取組」(国内・訪日領域地域部門)▽デジタル活用特別賞=ユーエム・サクシード「GPS城廻りアプリを活用した『城おこし』プロジェクト」(国内・訪日領域ビジネス部門)、SoundUD推進コンソーシアム「音のユニバーサルデザイン化社会実現に向けた取組」(同)、ソフトバンク「地域イベントと連動した多言語観光クラウドサービス『Japan2Go』の活用と動態分析事業」(同)▽UNWTO倫理特別賞=屋久島野外活動総合センター「屋久島におけるエコツーリズムの推進」(国内・訪日領域ビジネス部門)。

 
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