立教大学観光学部の学生らが7日、長野県山ノ内町渋温泉の休業旅館、臨仙閣の1階に「Cafe Pasha(カフェ・パシャ)」をオープンした。
山ノ内町の委託を受けて立教大の観光学部生が観光振興策の研究に取り組む「山ノ内プロジェクト」の一環。25平方メートルで10人程度が入れる広さ。学生12人が交代しながら3人体制で接客業務に当たっている。
観光客、特に写真撮影を趣味としている若い女性、いわゆる「カメラ女子」を客層に想定、来客がゆっくりくつろぐことができるカフェを目指している。
店では、地域食材を使った軽食や飲み物、デザートなどを販売する。店内では同町の観光情報を発信するとともに、客同士でお勧めの場所を共有できるよう、客から提供された写真を店内に展示している。
カメラ女子は、さまざまな被写体を探して各地を行き来し、撮影した写真をインターネットに載せることが多い。同町内には渋温泉や志賀高原に多くの被写体があるため、町はカメラ女子の訪問に適した観光地と考えてターゲットに決めた。カメラ女子による地域の魅力の拡大や知名度向上に期待している。
同店は26日まで営業する予定。開店時間は午後3〜10時(午後6時から1時間休み)。