沖縄県内でホテルやレストラン事業などを行うかりゆし(那覇市)と大京穴吹不動産(東京都渋谷区)は4月21日、それぞれが行っている沖縄での空き部屋活用事業「コンドミニアムリゾート事業」「バケーションレンタル事業」に関して相互協力を行う覚書を締結した。今後、国家戦略特区の実現のための連携や双方が持つノウハウの提供などの協力を進めていく。
かりゆしの事業は、ビルやマンション(1棟)、アパート、一戸建てのオーナーとかりゆしが販売受託契約を結び、空き家を客室として旅行者に販売する。大京穴吹不動産の事業は、マンション(区分所有)のオーナーと大京穴吹不動産がサブリース契約を結び、空き家をホテルのような形態で賃貸する。
業務提携により、両社は対象住宅の種類をすみ分けて事業を推進することで、沖縄県全体の空き部屋の有効活用と観光需要促進を図る。
さらに、かりゆしはホテル運営のノウハウを、大京穴吹不動産は住宅設備機器の維持管理、省エネ技術のノウハウを、それぞれ相手方に提供する。また、予約ポータルサイトの共同運営の準備も進める。
今後、かりゆしの事業で千室、大京穴吹不動産の事業で300室の普及を目指す。