静岡県稲取温泉にある稲取銀水荘はこのほど、6階フロアを全面改装し、新たにダイニング「銀の海」、展望ラウンジ「濤(なみ)の音(ね)」、露天風呂付き客室7室を新設した。
新ダイニング銀の海は、7・5メートルのライブキッチンと海をコンセプトにした内装が特徴。総面積は1240平方メートルで全60卓。食事の提供をダイニングへ集約し、温かい食事を温かいうちに提供すること、運営効率の向上を実現した。朝食も同ダイニングでビュッフェ形式で提供する。
ラウンジ濤の音は、稲取の海を堪能できるくつろぎスペース。日中はお呈茶の提供スペースとして活用できる。
露天風呂付き客室は、全て和洋室で、スタッフが入室しないおもてなしを前提としたプライベート空間を提供する。角部屋の「コーナー・スイート」1室、ふたりで、ゆったりとくつろぐ空間をコンセプトにした「コンセプト・スイート」2室、コーナースイートに次ぐ広さの「ラグジュアリー・スイート」4室の計7室で構成。これまで6階の客室は14室あったが、個人客化によるニーズの多様化に応えるために減室し、異なるタイプの客室を用意した。
総合企画はリョケン(静岡県熱海市)、設計監理は石井建築事務所(東京都新宿区)、施工は伊豆急ハウジング(静岡県伊東市)。工期は約7カ月で、投資額は約9億円。