
昨年のイベントの様子
ハタハタの東日本の主産地である秋田県と、西日本の主産地である鳥取県が、首都圏での認知度向上と観光誘致を狙ったイベントを12月1、2日、東京築地本願寺で共同開催する。2日には、両県知事がトップセールスを行い、両県の魅力もアピールする。
この催しは、築地市場に卸される干物のハタハタの3分の1は鳥取産なのに知名度が低い鳥取県と、ハタハタの漁獲量は全国1位なのに首都圏に売り込めていない秋田県が、相乗効果を狙って去年から始めた。
今年もハタハタ料理、特産品の販売の他に、伝統芸能の披露や、ゆるキャラやなまはげが産地のPRを行う。集客目標は去年と同じ1万人。
同じハタハタでも特徴や漁期、食べ方などは異なる。
秋田県産のハタハタは11、12月が漁期で、ブリコと呼ばれる腹が卵でふくらんだメスを、鮮魚で食するのが特徴。しょっつる鍋が有名だ。
鳥取県産は9月〜翌年5月が漁期で、卵がないかわりに脂がのっているのが特徴。主に干物で食べられる。鳥取県産ハタハタは大きくなるほど脂ののりがよく、全長20センチ以上のハタハタをオリジナルブランド商品「とろはた」として売り出している。
首都圏の飲食店約40店舗で、両県のハタハタが食べられる「秋田鳥取まるごと ハタハタまつり」も12月中旬まで開催している。参加店の帝国ホテル東京「ラ ブラスリー」ではハタハタのマリネや備長炭焼きを提供する。
両県ともに売り込みに懸命だが、特に首都圏での認知度が低い鳥取県の東京本部販路開拓チーム副主幹の盛山勝一郎さんは「脂ののった鳥取のハタハタをぜひ食べて、鳥取のことをもっと知ってもらいたい。豊富な海の幸を食べに、ぜひ鳥取へ来てほしい」と語った。

昨年のイベントの様子