
秋田県はこのほど、東京都千代田区の有楽町駅前広場で、秋田県の冬の誘客キャンペーン「こころもあったまる 冬の秋田路キャンペーン」の一環として、「かまくら点灯イベントin有楽町」を開いた=写真。同県横手市から運び込んだ雪で作った高さ3メートルのかまくらの点灯式も実施。本格的なかまくらがつくる幻想的な雰囲気に、多くの人が足を止め見入っていた。
こころもあったまる冬の秋田路キャンペーンは、首都圏でのPRイベントや特設サイトでの情報提供などを通し、小正月行事や雪祭りなど見どころが多い冬の秋田に足を運んでもらおうと実施している。かまくら点灯イベントin有楽町では、1基20トンの雪を使ったかまくらをステージ脇に2基設置したほか、バケツサイズのミニかまくらを周辺に並べた。
かまくら点灯式には、中野節秋田県副知事や小松田文夫横手市観光物産課長のほか、なまはげや頭巾と綿入れはんてん姿の東京都内の保育園児も参加。大きなかまくらとミニかまくらに明かりを付けると、都会的な街並みに新幹線が走る光景が広がる有楽町に雪国の幻想的な光景が広がった。
あいさつした中野副知事は、「かまくらは秋田の幻想的な小正月の行事で、水神さまを祀るもの。東北が津波や水害などの被害を受けた翌年ということもあり、今年は特に水人さまを大切にしなければならない年なので多くの人に来てほしい。かまくら以外にも秋田にはたくさんの冬の祭りがあるので、ここでその魅力の一部を知っていただき、実際に足を運んで、祭りを楽しみつつ東北の自然を味わってほしい」と呼びかけた。
「なまはげ太鼓」「西馬音内盆踊」などの郷土芸能の披露やB級グルメとして全国的に知られる「横手やきそば」の実演販売なども行い、秋田の食や冬の魅力をアピールした。
