秋田県と秋田県観光連盟はこのほど、同県への旅行拡大を図るため、旅行事業者を対象とした送客助成制度を始めた。県内への宿泊旅行者1人あたり500〜2千円の助成金を出す。貸切バスを使ったツアーへの助成も別途設定した。同県は、東日本大震災の影響で旅行者が減少しており、旅館・ホテルなどの観光関連事業者の経営状況が悪化している。助成制度により旅行者数の回復を図り、県内観光を活気づけたい考えだ。
同県では、ゴールデン・ウイークを含む5月中の送客拡大を図ろうと貸切バスを使った宿泊ツアーへの助成を行っており、今回の制度はそれに続くものだが、「バスツアー以外の送客を対象とした助成制度は初めて」と同県。
同県は13年10〜12月のJRデスティネーションキャンペーンの実施地域に決定。今年も10〜12月のJRの重点販売地域であるのに伴い、10月から大型観光キャンペーンの展開を予定しており、助成制度でキャンペーン開始までに観光利用を回復したいとの考えもある。
パンフレット作成やホームページのトップページへの掲載などの営業活動により宿泊客を送客した事業者を対象に、宿泊手配のみの場合は送客1人あたり500円、宿泊以外の手配も行った場合には、東北圏域(東北6県、新潟県)からの送客の場合1人あたり1千円、域外からの送客の場合1人あたり2千円を助成する。
送客に貸切バスを使った宿泊ツアーに対しては、東北圏域発着の旅行商品の場合、バス1台につき2万円、域内発着で秋田県のバス事業者を利用する場合には3万円、域外発着の場合は5万円を助成する。
対象となるのは、いずれも6月1日〜9月30日宿泊分だが、8月3〜6、27日は除外日となる。
申し込み、問い合わせは、秋田県観光連盟(TEL018・860・2267、ファクス018・860・3916)。詳細は、同県観光ポータルサイト「あきたファンドットコム」内専用サイト(http://www.akitafan.com/agent/)。